
Twitterで共通の趣味がキッカケで仲良くなった友達グループ。その友達との連絡方法に困ったことはありませんか?
例えば、初めて全員で一緒に遊ぶことになって予定を決めたいとき。
まっさきに浮かぶ連絡手段といえば「LINE(ライン)」のアドレスを交換することではないでしょうか?
LINEのグループトークを作ることによって、プライベートな空間に参加者が集まって会話できるのが魅力的ですよね。
でも、インターネット上で知り合った仲間とは、なるべくリアルの連絡先・個人情報を伏せてやり取りしたいものです。
特にLINEは、普段の生活で使う人が多い連絡ツールですから、本名で登録している人も多くいることでしょう。匿名性を重視している人にとって、LINEは教えたくないものになります。
Twitterには、これまでに挙がった悩みを解決できる機能があります。
それは「グループダイレクトメッセージ(以下、グループDMと呼ぶ)」です。LINEのグループトークと同じように、限定された人とリアルタイムでメッセージのやり取りができるシステムです。機能や使い方もそっくりなので、LINEを使ったことがある人ならすぐに使いこなすことができるでしょう。
この記事では、グループDMでできること、作成方法・使い方を紹介していきます。
目次
1. グループDMは最大人数50人・非公開でチャットできる機能
2015年1月27日からTwitterに追加された機能が「グループDM」です。Twitterのユーザーだけが利用できる機能で、アカウントがあればすぐに使うことができます。
以前からある「ダイレクトメッセージ」は、1対1(合計2人)の会話が限界でした。しかし、グループDMでは最大50人とチャットできるようになり、複数人でコミュニケーションが取れるようになりました。
さらに「メンバーを追加」「管理者」という2つの機能が追加されています。
まずは、グループDMの新機能と、ダイレクトメッセージから引き継がれた機能を紹介します。
非公開だから遠慮なく会話できる
グループDMを作成すると、グループメンバー専用のチャットルームが用意されます。その中で会話するので、グループメンバー以外は絶対にのぞくことができません。Twitterのタイムライン上では書けなかったプライベートな話題も存分にできます。
招待制だから信用できる人と交流できる
グループDMは、グループメンバー全員がそれぞれ自由に自分のフォロワーをグループチャットへ追加できます。また、誘う人・誘われる人の両者に接点があれば、フォロワー外のユーザーもグループメンバーに追加できます。
具体的には次の通りです。
<グループDMに追加できる条件>
・招待したい人がフォロワーになっている
・招待したい人からダイレクトメッセージを受信したことがある
<フォロワー外の人をグループDMに追加できる条件>
・「すべてのアカウントからメッセージを受け取る」の設定がオンになっている
・招待されたい人が、招待する人にダイレクトメッセージを送信する
・招待する人が、招待されたい人へダイレクトメッセージを送信してリクエストを許可してもらう
※ダイレクトメッセージの送信者が、アカウント情報にメールアドレスしか登録していない場合、ロック機能の制限が働いてダイレクトメッセージが送れない場合があります。
このような仕組みがあるため、自分にとっては初対面になるユーザーがグループメンバーに加わることもあります。ただ、必ずグループメンバーの招待を受けて参加する人なので安心感を持てます。
ブロック・管理者機能で迷惑ユーザーを撃退できる
特定のグループメンバーを強制的に排除できる機能が2種類あります。管理者だけが使える「メンバーを削除」、グループメンバー全員が使える「ブロック」です。詳しくは 特定のメンバーを強制退出させる方法1:管理者が削除する、 特定のメンバーを強制退出させる方法2:ブロックする で紹介します。
このような機能があるので、万が一、問題行動を起こすユーザーがグループに参加してしまっても安心です。
既読通知機能で誰がメッセージを見たかチェックできる
チャットルームに送信したメッセージを読んだ人数やアカウント名が分かります。
設定を変えて、自分が既読したことを分からないようにもできます。詳しくは 3.グループDMの基本的な使い方を参照してください。
2. グループDMの作り方
実際にグループDMを作成していきましょう。グループDMが利用できるアプリ・WEBサービスは限られています。以下の対応しているものから作成してください。
<グループDMの対応アプリ・WEBサービス>
- iPhone/Twitter公式アプリ(バージョン7.36)
- Android/Twitter公式アプリ(バージョン7.71.0-release.14)
- twitter.com/Twitter公式ウェブブラウザ
- TweetDeck/Twitter公式クライアントアプリ
Twitter公式アプリを使用して作成する方法
ここでは「iPhone/Twitter公式アプリ(バージョン7.36)」を使って解説します。
(1)ホーム画面右下の[メッセージアイコン]をタップ
(2)メッセージ画面右下の[+マークが付いたメッセージアイコン]をタップ
(3)[送信するアカウントやグループを検索]にグループに加えたい「アカウント名(名前)」「ユーザー名(@〇〇〇)」を入力
(4)画面右下の[検索]をタップ
(5)検索結果に表示されたユーザーをタップして送信先に追加
(6)ユーザーを追加し終えたら[メッセージを作成]に挨拶などを入力
(7)右端の[紙飛行機アイコン(送信)]をタップ
(8)チャットルームが作成されて、グループメンバーに招待したい人へダイレクトメッセージが送信される
<チャットルーム画面の違い>
・画像左:招待した側(管理者)
・画像右:招待されたユーザー
Twitter公式ウェブブラウザを使用して作成する方法
ここではSafariを使って解説します。
(1)ダイレクトメッセージ画面を開く
・Twitterホーム画面左上の[メッセージ]をクリック
・ダイレクトメッセージ画面右上の[メッセージを作成]をクリック
(2)チャットルームを作成する
・[送信するアカウントやグループを検索]にグループに加えたいユーザー名(または@〇〇〇)を入力
・検索結果のリストに希望のユーザーが表示されたらクリックしてメッセージの送信先に追加
・ユーザーを追加し終えたら[次へ]をクリック
・画面下にある白い帯状の入力欄にメッセージを入力
・[送信]をクリック
・チャットルームが作成され、招待した人にダイレクトメッセージが送信される
<チャットルーム画面の違い>
・画像上:招待した側(管理者)
・画像下:招待されたユーザー
3. グループDMの基本的な使い方
グループDMは、ダイレクトメッセージから送受信機能をそのまま引き継いでいます。ダイレクトメッセージを使ったことがあるユーザーなら、すぐ操作に慣れることができるでしょう。
ここではダイレクトメッセージの機能をおさらいしながら、グループDM機能の使い方を紹介します。
グループチャットに途中からメンバーを追加する
<メンバーの追加手順>
(1)[メンバーを追加]をタップ
(2)[アカウントを検索]で追加したいユーザーを検索する
(3)追加したいユーザーのアカウントをタップ
(4)右上の[追加する]をタップで追加完了
途中から参加したユーザーは、グループメンバーに追加される前のチャットを見ることはできません。
グループの名前・アイコン画像の変更は誰でもできる
グループチャットのルーム画面にも表示される、グループの「名前」と「アイコン」は、グループメンバー全員が自由に編集可能です。
<グループの名前・アイコン画像の変更手順>
(1)チャットルーム右上の[i]をタップ
(2)グループ情報ページ右上の[編集]をタップ
(3)必要に応じて[画像][名前]を変更したら[保存]をタップ
メッセージは画像・動画・ステッカー・絵文字も送信できる
チャットルームにメッセージを送るには、画面下の[メッセージを作成]にテキスト・絵文字を入力します。
そうすると、右端の[ステッカー]アイコンが[紙飛行機(送信)]アイコンに変わるので、タップして送信できます。
テキスト以外にも画像や動画、端末に保存してあるデータをアップロードすることもできます。必要に応じて[メッセージを作成]の両端にあるアイコンからアップロードしましょう。
左から順番にこのようなことができます。
- カメラの起動、端末から画像・動画をアップロードできる
- GIFアニメーションが検索できる
- ステッカー(LINEスタンプに似た機能)が選べる
グループメンバーから受信した動画コンテンツは、ダウンロードすることが可能です。動画を保存する方法については、詳しくはこちらの記事で解説します。
また、ステッカーはTwitter公式アプリ限定で使える機能です。詳しくはこちらの記事で解説します。
送信したメッセージは既読を確認できる
チャットルームに送信したメッセージは、2色の吹き出しに色分けされて表示されます。
- 青色 ・・・ 自分の発言
- 灰色 ・・・ グループメンバーの発言
自分の吹き出しをタップすると「送信時間」「既読人数」の情報を交互に確認できます。
ただし、Twitterの設定画面「プライバシーとセキュリティー」の中にある「ダイレクトメッセージ/既読通知を表示」がオフになっている人はカウントされません。
参加者全員がオフ設定にしている場合は、既読人数ではなく「送信済み」と表示されます。
送信・受信したメッセージは削除できる
自分や相手の消したいメッセージの上で[長押しタップ]すると削除できます。一括削除する機能はないので、1件ずつ手動で消去しましょう。
ただ、削除できるとはいっても自分の画面で見えなくなるだけで、他の人のチャット画面にはすべて残っています。また、グループメンバーの最後の1人が「会話を削除」を選択して退出しない限り、グループは解散されないため、チャットルームにあるメッセージも残り続けます。
グループチャットに途中からメンバーを追加する方法 でも紹介しましたが、途中から参加した人のチャット画面には、それまでの会話内容が表示されませんが、送信内容には注意しましょう。
4. グループメンバーからの抜け方
グループ退出は管理者も自由にできる
管理者を含むグループメンバー全員が、いつでも好きなときに退会申請などしないでグループDMから抜けることができます。ただし、グループから抜けるのは簡単ですが、再びグループに戻るにはグループメンバーの招待が必要です。
管理者が退出すると、次の管理者はグループDMを作成した時に2番目に参加したユーザーが選ばれます。誰かを指名することはできません。
退出前に最後の確認で「会話と履歴を削除します。」と注意表示が出ます。 送信・受信したメッセージは削除できる でも紹介したように、他のメンバーが残る中で自分1人が退出してもチャットに送信した内容を完全に削除することはできません。
退出後、チャット上には「○○さんが退出」というシステムメッセージが流れるため、誰が抜けたのかすぐに分かります。現時点では、バレずにグループを退会する方法はありません。
<退出の手順>
・チャットルームの右上[i]をタップ
・グループ情報ページ一番下の[会話の削除]をタップ
・[削除]をタップで退出完了
特定のメンバーを強制退出させる方法1:管理者が削除する
管理者の画面にだけ表示される「メンバーを削除」という機能を使うことで、特定のユーザーをチャットルームから追い出すことができます。
最初の管理者はグループDMを作ったユーザーになります。もし、誰だったか分からない場合は、チャットルーム右上の[i]から「グループ情報」のページにアクセスして確認しましょう。
<強制で退出させる手順>
(1)管理者のグループ情報ページから[メンバー]をタップ
(2)画面右上の[編集]をタップ
(3)[メンバーを削除]をタップ
(4)退出させたいユーザーの[−が付いた赤丸のアイコン]をタップ
(5)[削除]をタップすると、グループメンバーから外れます。
(6)グループチャットに[○○さんが退出]と表示されます。
強制退出を受けたユーザーは、チャットルームにアクセスできなくなります。退出を知らせる通知機能はありません。
特定のメンバーを強制退出させる方法2:ブロックする
管理者ではない人が、特定のユーザーを退出させたい時は「ブロック機能」を使いましょう。
グループDMは、グループメンバーがブロックしている人をグループチャットに追加できないというルールがあります。そのルールは、グループチャットに追加済みだからといって対象外にはなりません。
<ユーザーブロックの手順>
(1)ブロックしたいユーザーのホーム画面に移動し、画面上の[歯車アイコン]をタップ
(2)[@ユーザー名さんをブロック]>[ブロック]の順にタップしてブロック完了
・ブロックされたユーザーはグループメンバーのリストから削除されます。
・チャットルームには「◯◯◯さんが退出」と表示されます。強制的に退出させた人が誰なのかは特定できません。
5. グループDMが作れない原因4つ
その1. 招待したい相手にフォローされていない
基本はグループメンバーに加えたい相手が、招待する人のフォロワーになっていることが参加条件です。
自分のフォロワーではないユーザーを招待したいときは、あらかじめ招待したい相手からダイレクトメッセージを受信するか、自分から送信してリクエスト許可してもらいましょう。
<エラーメッセージ>
・このアカウントにメッセージを送ることはできません。
・参加者を追加できません。参加者をこのグループに追加できません。
その2. 「すべてのアカウントからメッセージを受け取る」がオフ設定になっている
フォロワーではない相手をグループに追加するには、グループに招待するよりも前にダイレクトメッセージでやり取りしておく必要があります。そのため、オフ設定のままだとダイレクトメッセージを送ることも、相手から受け取ることもできません。
以下の手順で設定をオンにしましょう。
<設定画面の場所>
ホーム画面左上[プロフィールアイコン]>[設定とプライバシー]>[プライバシーとセキュリティ]>[ダイレクトメッセージ/すべてのアカウントからメッセージを受け取る]
また、メールアドレスでアカウント登録している人が、フォロワーではない相手をグループDMに招待しようとするとき、次のような電話番号の認証を求められるメッセージが表示されることがあります。
<電話番号を認証するように求めるメッセージ>
機能をロックしました。
問題の詳細
フォローされていないユーザーを含むダイレクトメッセージグループを作成しようとしています。
以下の対応が可能です。
この機能を使うには電話番号を認証してください。
その3. 招待したい相手がリクエストを許可していない
フォローしていない人からグループDMの招待を受けた人は、チャットルームに参加するか・しないかを決めることができます。
<受信したダイレクトメッセージの表示内容>
・〇〇さんからのメッセージを受信しますか?メッセージを表示したことは、許可するまで相手に通知されません。
<ダイレクトメッセージの選択肢の違い>
・削除:グループDMの参加を拒否できる。
・許可:グループDMに参加できる。
・保留:許可も削除もしていない状態。グループメンバーに加わらないでチャット内容を見られる。
その4. グループメンバーの誰かがブロックしている
すでに参加しているグループメンバーの中に、招待したい相手のことをブロックしている人がいると追加できません。
<エラーメッセージ>
・宛先のユーザーは確認できませんでした。
・参加者を追加できません。参加者をこのグループに追加できません。
まとめ
Twitterは匿名で楽しみたい人が多くいるSNSです。
グループDMは、そんな匿名派なツイッターユーザーの事情に配慮された良い機能だと感じました。
また、グループに誘ってほしい人が、グループメンバーにダイレクトメッセージを送信すればチャットに参加できるところも良かったです。新しい趣味仲間と知り合えて交流の輪が広がりそうですね。
最後にグループDMを作成する時のポイントをまとめます。
<グループDMに追加できる条件>
・招待したい人がフォロワーになっている
・招待したい人からダイレクトメッセージを受信したことがある
<フォロワー外の人をグループDMに追加できる条件>
・「すべてのアカウントからメッセージを受け取る」の設定がオンになっている
・招待されたい人が、招待する人にダイレクトメッセージを送信する
・招待する人が、招待されたい人へダイレクトメッセージを送信してリクエストを許可してもらう
以上、グループDMの作り方と使い方を紹介しました。
グループDMを上手に使って仲間たちとの交流を楽しみましょう。